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保育士の給料はいつ値上げされるの?これまでの国の政策と今後について

何かと話題になる保育士さんの給料問題。

保育士さんの中には自分の給料に対して、疑問や不満を抱いている方もいるのではないでしょうか。

今回は、保育士の給料問題をテーマに、現在行われている政策、そして今後値上げされるのかどうかについて調べてみました。

また、保育士の給料が低い理由についてもまとめていますので、気になる方は是非チェックしてくださいね。

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保育士の給料が値上げされるのか不安!

保育士さんの多くは、自分の給料が気になっているのではないでしょうか?

保育士の平均給料は24万円前後ですが、10万円台しかもらえていないという保育士が多い現状です。

 

重労働で責任が重く国家資格が必要な専門職なのに、なぜここまで給料が低いのか悩みますよね。

せっかく保育士の資格を取るためにお金をかけても稼げないので、人手不足問題の原因にもなっています。

そこで注目したいのが、今後保育士の給料が値上げされるのかという点です。

 

低い給料に将来を考える保育士が増加

なぜそこまで保育士が「今後給料が値上げされるのか」という点を気にしているのかというと、今のままでは将来性が視えないからです。

保育士の仕事に慣れてきて、いろいろと考える余裕が出てきた時に給料の問題に直面したという方もいるでしょう。

給料が10万円台だと「このままでは老後のための貯金ができない!」と焦りますよね。

また、もう新人保育士ではないのに、新人の頃から給料がほとんど変わっていないと気づいて将来が不安になったという声もあります。

このように今後の生活を考える保育士が、給料の値上げについて調べることが多いようです。

 

給料を値上げしたこれまでの国の政策

保育士の給料は低いといわれていますが、国はこれまでに給料を値上げする政策を行っています。

しかし、まだまだ課題が多いのが現状です。

そもそも、給料が値上げされたことを実感していない方も多いのではないでしょうか?

しかし昔と比べると、明らかに値上げされていることが分かります。

 

例えば2015年と2019年の給与額を比較してみましょう。

2015年の平均月収は21万9,200円(平均年齢:35歳・平均勤務年数:7.6年)、2019年の平均月収は24万4,500円(平均年齢:36.7歳・平均勤務年数:7.8年)です。

ちなみに2010年〜2015年まではずっと21万円前後をキープしていました。

2015年からどのような政策が行われてここまで給料が値上げされたのか、ここでは詳しく紹介していきます!

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新制度で給料が3%値上げ

2015年には子ども・子育て支援新制度が導入されました。

これは子育ての質と量を高めるための制度です。

この子ども・子育て支援新制度によって、給与額が3%値上げされたのです。

例えば2015年の平均月収21万9,200円に、この3%ベースアップを適応させると6,576円値上げされるというわけです。

この政策によって2016年以降は平均月収が22万円台に突入しています。

現在も子ども・子育て支援新制度は更新されつづけており、今後の給料の値上げにも期待できます。

 

全保育士対象!2%値上げ

2017年からは保育士の給料が2%ベースアップ(処遇改善等加算Ⅰ)されました。

この政策は全保育士が対象になっています。

なぜ再び値上げがされたのかというと、育児や家の都合などで離職した潜在保育士が復職しないことが問題視されたからです。

先程2015年の平均月収を3%値上げした額22万5,776円に、2%ベースアップを適応させると4,515円値上げされるということです。

これを合計すると23万291円になります。

現在の平均給与額に近い数字になっていることから、これらの政策によって着実に給与が値上げされている事がわかりますね!

 

キャリアアップ補助で昇給しやすくなった

2017年にはキャリアアップ補助(処遇改善等加算Ⅱ)がはじまり、保育士には新たな役職が加えられました。

これまで保育園の役職は園長・主任しかなかったので、昇給・昇格しにくい状況でした。

 

しかしこの制度が導入されたことで、新たに副主任保育士・専門リーダー・職業分野別リーダーの役職が追加され、キャリアアップしやすい職場環境になりました。

専門リーダーは月額4万円、職業分野別リーダーは月額5,000円値上げされます。

キャリアアップを目指すには経験年数も必要となってくるので、キャリアアップを目指す人を支援することで保育士の職業離れも防いでいます。

 

値上げについて保育士はどう思っている?

実際に数字だけを見ていると、国の政策がちゃんと良い方向に向かっていると思いますよね。

しかし実際に現場で働く保育士の声はとても厳しいものです。

なぜなら、給料の値上げといっても2%〜3%とごくわずかだからです。

2%ベースアップが公表された時には、「たった2%!?」と驚く声がたくさんありました。

なぜここまで批判的な意見が多いのかというと、平均給与額をそのまま受け取れる方は6,000円前後の値上げになりますが、月収が15万円だとたった3,000円の値上げになるからです。

保育士は自治体や運営によって給与額の差が大きいことも問題になっています。

政策では保育士全体の給料の水準を底上げをすることはできるものの、低所得者が満足する内容ではないようです。

 

保育士の待遇がいまだに悪い理由

保育士の待遇がなぜ悪いままなのでしょうか?

先程の政策では、「なんでたった2%なのか」という不満がたくさんありました。

補助金をもっと出してほしいという意見もあります。

 

ただ補助金は税金で支払われているので、補助金をもっと多くするためには増税するか借金を増やさなければなりません

保育士にとってまだまだ不満が多いかもしれませんが、これでも2021年の予算案の中で日本は社会福祉に一番税金をかけています。

その次にお金をかけている部分というのが国債の返済ですが、2020年にはコロナウイルスの経済対策として10万円を給付したことで、さらに国債を増やしてしまっています。

つまり現状では簡単に高額の補助金を配るのは厳しい状況なのです。

しかし保育士は生活において必要不可欠な職業です。

それなのになぜ仕事量に見合わない低賃金なのか、また優先的に税金を当ててもらえないのかについて解説していきます。

 

社会的地位が低い

保育士が低賃金の理由は、社会的地位が低いからです。

保育士は国家資格が必要で、資格を取るためにはそれなりにお金もかかります。

なのに低賃金なのは、そもそも保育士という職業が重視されていないからなのです。

日本では昔から「子育ては女性が家でするもの」という考えが根強くあります。

昔は専業主婦が当たり前だったので、そもそも保育施設ができたのは明治に入ってからです。

ちょうど廃刀令が発布された年で、この時は中流階級に向けて幼稚園が設立されました。

しかし、一般的に保育施設が広がり始めたのは戦後からでした。

つまり明治に入るまで保育施設すらなかったのです。

 

それから昭和に入っても保育施設の法制化は実現せず、戦後の1947年にやっと児童福祉法の中に規定されたことで公的なものとなりました。

最初に保育施設が発足してから71年も経っていました。

ここまで時間がかかったのも、保育士の専門性が理解されずに社会的地位が低いからです。

わざわざ保育士に預けなくても、親戚や祖父母に見てもらう人が多く、子どもの面倒は母親が見るということが常識的な考えだったのも一因です。

つまり保育士の仕事は子育ての延長程度だと思われていたのです。

 

しかし近年では女性の社会進出が進み、子どもを預ける親が多くなってきました。

そこで問題になってきているのが、保育園と保育士が足りていないことです。

待機児童の増加問題に直面し、ようやく政府が保育士の社会的地位を上げるために政策を打ち出しました。

それでもまだ保育士の地位は低いままだといわれています。

 

人件費が限られている

保育園の人件費は限られています。

保育園は元々補助金と保育料で運営されていました。

しかし2019年からは幼児教育・保育の無償化が始まったことで、保育料は税金によって賄われることになりました。

認可外の場合は無償化に条件がありますが、申請すれば負担が軽減されます。

 

これは保護者への負担を減らすための政策なので、独自に保育料を上げることはもちろんできません

補助金に関しても、冒頭で解説したように簡単には上がりません。

そのため、人件費が限られている状況なのです。

自治体によっては国の補助金の他に独自の取り組みを行っているところがあり、これによって人件費を増やすことができている地域もあります。

しかし、保育に関する取り組みが活発でない地域では、未だに人件費への配分を増やすことができない状況です。

 

働き方改革&国の政策で値上げの可能性はあり!

保育士の給料問題は、単純に低賃金が問題ではありません。

掘り下げると「重労働で責任が伴う仕事なのに給料が安い」という点が不満を助長させています。

しかし2019年からは働き方改革がはじまり、フルタイム勤務だけでなくライフステージに併せて自分の働きやすい時間や条件で働けるようになりました。

こうすることで保育士の仕事量に対して正当な額が支払われやすくなります。

 

また現在の政策では、連続勤務年数を重ねることで給料が値上げされます

そのためこのまま保育士を続けることで、給料は上がっていくはずです。

現在の政策は課題が多いので、今後さらに処遇改善が進む可能性もあります。

ただ、いきなり給料が高額になるわけではないので、現在生活に苦しい状況であれば転職を考えてもいいでしょう。


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